園児ら16人が死傷した事故から2年となり、現場交差点で手を合わせる家族連れ(8日午前8時43分、大津市大萱6丁目)

園児ら16人が死傷した事故から2年となり、現場交差点で手を合わせる家族連れ(8日午前8時43分、大津市大萱6丁目)

 大津市大萱6丁目で2019年、散歩中の「レイモンド淡海保育園」(同市萱野浦)の園児らの列に車が衝突し、園児2人が死亡、園児ら14人が重軽傷を負った事故は8日で発生から2年となった。現場の交差点には早朝から市民らが献花に訪れ、改めて事故根絶を願った。


 現場交差点の歩道上のフェンスには、花や交通安全のお守り、ジュースなどが供えられ、市民らが手を合わせた。同園に長男(8)を通わせていたという会社員男性(32)=大萱7丁目=は家族5人で訪れ、「この2年で交差点の安全整備などは進んだが、被害者が今も後遺症などに悩んでいると報道で知り、当事者の苦しみは消えていないと感じた」と思いを寄せた。

 同園を運営し、この日を「いのち・安全の日」と定める社会福祉法人「檸檬会」(和歌山県)は、今月に運営する全58カ所の保育施設で散歩コースの点検などを行い、安全意識を高めていくとの決意を会員制交流サイト(SNS)で示している。

 事故は、直進車が右折車と衝突し信号待ち中の園児らをはね、伊藤雅宮(がく)ちゃんと原田優衣(ゆい)ちゃん=ともに当時(2)=が死亡、園児11人と保育士3人が重軽傷を負った。右折車の女性(54)は昨年2月、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)などの罪で禁錮4年6月の実刑判決を受けたが、直進車の女性は19年6月、不起訴処分となった。処分を不服とし、遺族や保護者らは今月7日、大津検察審査会に審査を申し立てた。