<京の知恵 しあわせの食 小宮理実>

 こんにちは。料理研究家の小宮理実です。鴨川のほとりを歩いていると、秋の七草の一つのフジバカマに目が留まりました。暦の上では秋ですが、暑さはまだしばらく続きます。この時期は夏のお疲れが少々出るころかもしれません。今回は本格的な秋に入るまでに口にしていただきたい、からだ思いな高タンパク低糖質メニューです。

 「サーモンのムニエル大葉包み」は、良質なサーモンをさっぱりといただく一品。ポイントは下処理。塩を両面に振り、余分な臭みや水分をキッチンペーパーで取り除いてから、低温グリルでじっくりと焼き上げます。仕上げに少量のバターを。食べる直前にレモンをたっぷり搾り、大葉で包んでいただきます。「オクラの豚肉巻き大根おろしと梅干し添え」は塩ゆでしたオクラを豚バラ肉で巻いてカリカリに焼いています。塩・こしょうを振り、大根おろしと食べやすくちぎった梅干しを添え、お箸が進む工夫をしてみました。

 火を使わずに良質なタンパク質が手軽に取れる「アボカドチーズツナ納豆あえ」は私の大好物。アクセントに白ネギを加え、ツナ缶はオイルも余すことなく全て使います。お味の輪郭をつける「隠し酢」を少々。仕上げにしょうゆを落として、よくまぜ合わせていただきます。「ブロッコリーと卵のマヨサラダ」は、シーザーサラダのドレッシングからヒントを得て、自宅でも手軽に作れるマヨソースであえました。無糖のヨーグルトにおろしニンニク、そしてパルメザンチーズを多めに加えます。ゆでただけのブロッコリーや卵がおいしくいただけます。

 筋トレをする夫へは「鶏胸肉とキャベツのカレー風味」を。鶏胸肉も、ショウガとニンニクで下味を付けてカレー味にすると飽きないようです。「枝豆ぺペロンチーノ」はビールやワインにもぴったり。もちろんお子さんにも。刻んだタカノツメ(鷹の爪)を加えていますが、お好みで加減なさってください。

 良質な高タンパク質、過ぎない糖質は老若男女問わず必要不可欠な栄養。明日への健康のため、大いに摂取したいところですね。(料理講座「幸せ運ぶフクチドリ」主宰)

【2020年8月23日朝刊掲載】

ホームページ「料理研究家・小宮理実」(https://komiyarimi.com/)


◆小宮理実 こみや・りみ 1971年京都市上京区室町生まれ。おせち料理・行事食研究家。家庭で作る季節の行事食を伝えており、食育活動のほか、商品開発も手掛ける。著書「福を呼ぶ京都 食と暮らし暦」「京のおばんざい四季の味」。