酒米の苗を丁寧に植えていく実行委のメンバー(京都府福知山市大江町毛原)

酒米の苗を丁寧に植えていく実行委のメンバー(京都府福知山市大江町毛原)

 農林水産省の「日本の棚田百選」に選ばれている京都府福知山市大江町毛原の棚田でこのほど、地元住民らが田植えを行った。例年開いている府内外の親子連れらが田植えを体験するツアーは、新型コロナウイルスの影響で中止となった。住民らは稲刈りの時期には新型コロナの感染が収まるよう願った。

 ツアーは地元主体の実行委員会が、都市住民との交流などを目的に1997年に始めた。2012年からは地域外の人も含めた有志による実行委が催しており、参加者は田植えをし、住民と昼食を取るなど交流を楽しんでいる。しかし、昨年と今年は新型コロナ感染拡大を受け、中止した。

 この日は実行委のメンバー12人が参加。酒米の苗を手にし、腰をかがめて8枚の田んぼ(計約10アール)に丁寧に植えていった。副実行委員長の男性(69)は「秋の稲刈りも地域外の人を招いて行っている。その時にはぜひ多くの人が参加できる状況になっていてほしい」と願っていた。

 実行委は、過去のツアーの様子を撮影した写真の展示も計画している。