エッセー集を出版した矢吹文敏さん(京都市伏見区)

エッセー集を出版した矢吹文敏さん(京都市伏見区)

 障害者の自立に取り組む当事者団体、日本自立生活センター(JCIL、京都市南区)代表の矢吹文敏さん(74)=伏見区=がこのほど、エッセー集「下から目線 車いす視点から社会を斬る」を出版した。

 矢吹さんは骨形成不全症のため生まれつき骨折しやすく、電動車いすで暮らす。「反貧困ネットワーク京都」共同代表や自主防災会会長なども務め、あちこちに出掛け多忙な日々を送る中、78編のエッセーをつづってきた。

 矢吹さんは車いす目線で、銀行の現金自動預払機(ATM)のタッチパネルに届かず使えないこと、混雑する電車で他の乗客の買い物袋やバッグが顔にかぶさってくることなど日常をユーモアを交えて描きつつ、時事問題へ、他者理解とは何かを柔らかな筆致で切り込む。

 障害者が老いに直面した時の苦しみ、制度の課題も率直に記す。ウインかもがわ、税込1620円。