10連休中の外来診療で休日加算を「算定しない」としている済生会京都府病院(長岡京市)

10連休中の外来診療で休日加算を「算定しない」としている済生会京都府病院(長岡京市)

 皇位継承に伴う4月末からの10連休期間中、京都府内の一部の医療機関は特定日に外来診療を行うことを決定、または検討している。患者の利便性が高まる一方、通常の診療費に上乗せされる「休日加算」については、各医療機関で対応が分かれており、現場で混乱が生じる恐れもある。

 10連休中に外来診療が休診になると、救急外来に多くの患者が訪れ、救急医療態勢に支障が出ることが懸念されている。府内では救急指定病院を中心に連休期間中の外来診療の実施が検討されてきた。

 これまでに済生会京都府病院(長岡京市)や京都桂病院(京都市西京区)、三菱京都病院(同)などは、10連休期間中の1~3日間の外来診療の実施を決めた。府立医科大付属病院(同上京区)などは、特定日において予約診療の一部実施を検討している。

 地元自治体などは地域医療の態勢が確保されるとして連休中の外来診療を歓迎しているが、住民が受診した際に支払う診療費の算定法については、医療機関ごとに違いが出ている。

 10連休のうち、通常の土曜日である4月27日を除く9日間はいずれも祝日または休日で「休日加算」の対象日となる。国が定める基準では、各医療機関の判断のみで外来診療を行っても休日加算はできないが、地域の休日診療態勢に特別に参加する場合は対象となる、との解釈もあり、休日加算ができるかどうかの判断が難しくなっている。

 休日加算について、連休中に外来診療を特別に実施する診療機関のうち、済生会京都府病院や三菱京都病院は「算定しない」としているが、他のほとんどの病院では「未定」とするにとどまる。一方、普段から休日の診療を担っている京都市急病診療所(同中京区)や乙訓休日応急診療所(長岡京市)は、通常の運用に準じて「算定する」としており、連休中は休日加算のある医療機関とそうでない機関が混在する状況になりそうだ。

 府医療課は、医師会などを通じて連休中の外来診療の実施状況の把握を進めているが、「休日加算をするかどうかの判断は各医療機関に任されており、今後の動向を見守りたい」としている。

 ■休日加算 日曜や祝日、年末年始に患者が医療機関で受診した際、通常の診療費に上乗せされる特別料金。患者の自己負担額は6歳以上70歳未満の場合、750円となる。