今から130年前のこの日、日本中を震わせる大事件が起きた。国賓として来日していた帝政ロシアの皇太子が、大津市内で警備の巡査に切りつけられた。後に「大津事件」と呼ばれる巡査の凶報は直ちに国家中枢まで届き、降ってわいた国難に明治の元勲たちがうろたえた。当時の日本は、近代国家への歩みを始めたばかりの小国。「犯人を死刑に」。大国ロシアの報復を恐れ、法律をねじ曲げて巡査の死刑を強要する元勲たちの前に立ちふさがったのは、同じく幕末の志士だった大審院長児島惟謙だった。

 事件の衝撃度がわかる資料を、滋賀県警が保管している…