PTAに加入する気持ちになれない

PTAに加入する気持ちになれない

 「PTAは加入して当然」という中学校の姿勢に違和感を抱いた滋賀県の保護者の意見を基にPTAの現状や課題を示す記事を4月上旬に掲載したところ、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に多くの意見が寄せられた。「活動や役員はやりたい人がやればいい」という考え方への賛否が示されたほか、保護者が新年度になって感じた疑問も投稿された。いまだに保護者の考えも多様で、課題が多い実情が浮き彫りになった。

 記事では、保護者の「役員はやりたい人がやり、その人たちでできる範囲内のことをすればよいのでは」という提案や、実際に活動や役員数をスリム化したPTAの例を紹介した。

 「やりたい人がやればいい、という他人任せな考えはおかしい」。そう意見を寄せたのは京都府内の高校1年と高校3年の男子の40代母親。子どもが小中学校の時に計8年間、PTAの役員を務めたといい「役員をやりたい人はいない。いないから選挙やくじ引きをする。わが子がお世話になってきたのだから、くじに当たった時には恩返しする気持ちで応じるべきでは。みんな事情があるのは同じだ」とし、子どもたちのため保護者がそれぞれ少しずつ時間を出し合う意識を持つことが大切だとした。

 一方で、「PTAは不要」としたのは京都市北区の40代母親。今は社会人と大学生になった子ども2人の小中学校で役員を経験した。「バレーボールやコーラスの交歓会のため人数を集めるなど大変だった。見守りなど子どもに関わること活動なら積極的にしたいが、社会見学など大人が楽しむ活動が多かった」とし、活動はやりたい人を募る方向にした方が良いとの考えを示した。

 「最近はPTAの負のイメージばかり目立ち残念」としたのは府内の50代の父親。数年前に娘の小学校でPTA会長を務め、メリットを多く感じたという。「保護者同士や先生、子ども、地域とつながりができ、知り合いが増えた。いつも子どもたちのために活動しているとの使命感があった」と振り返る。その上で「ただ、活動や役員を減らすなど時代に合わせた改革は必要。役員が単年度で退くと前年度の活動をなぞるだけで終わってしまうので、複数年は務めた方が良い」と助言した。