広報動画の再生回数を確認する市担当者(京田辺市役所)

広報動画の再生回数を確認する市担当者(京田辺市役所)

 京都府京田辺市が、スポーツ「パルクール」を題材に制作した広報動画が、公開2カ月で動画投稿サイトの再生回数が5千回台と伸び悩んでいる。目標は1年間で10万回の再生で、市は名刺でアピールし、動画に実況を交えたバージョンの制作も検討するなど再生回数アップに躍起になっている。

 市は若い世代へ向けて、飛び跳ねる動きが特徴のパルクールで女子世界1位となりSNS(会員制交流サイト)での注目度も高い泉ひかりさんを起用し、市内各地を駆け回る約6分の動画を作った。これまで動画投稿サイト「ユーチューブ」や近鉄の主要駅構内などで公開し、泉さんのSNSアカウントや市広報紙で発信した。

 しかし、再生回数は伸びていない。担当者は「パルクールの派手な動きで見る人へのインパクトを重視した。SNSなどネットでもっと『バズる』(広がる)のを期待していた」と頭を抱える。

 事業者への動画制作の委託料は487万円。市議からは「なぜパルクールなのか。動画の内容にも疑問はあるが、肝心の動画の宣伝が甘い」「500万円近く使って(再生数が)少ないのでは」と厳しい声が上がる。

 市は再生回数増に向けて一部職員の名刺に動画サイトのQRコードを印刷したほか、4月に運用を開始した市公式のLINE(ライン)などSNSで5千回再生記念に投稿。さらに学生がパルクールの実況をする別バージョンの制作も検討している。

 担当者は「市職員がパルクールをする案もあった。アイデア勝負の宣伝で、1年以内に10万回に到達したい」と巻き返しを狙う。