観光船の乗船場(左)などがある宇治川派流。一帯の施設が国交省の「みなとオアシス」に登録された=京都市伏見区

観光船の乗船場(左)などがある宇治川派流。一帯の施設が国交省の「みなとオアシス」に登録された=京都市伏見区

 伏見港として栄えた京都市伏見区の宇治川や派流の沿岸地域一帯が、国土交通省の「みなとオアシス」に登録された。新型コロナウイルスの影響で大規模なイベントなどが制限される中、地元は「観光客や地元住民へのアピールを強めたい」と意欲を見せる。

 「みなとオアシス」は、港を核に地域振興を図る国の制度で、駐車場や観光案内機能などを備えた施設を認定する。地元の酒造組合や商店街が、府や市とともに協議会をつくって申請した。登録されたことで、施設や緑地などを整備する際に国予算の重点配分が期待される。

 港は豊臣秀吉が整備し、大阪と京都を結ぶ物流拠点として栄えた。一帯の商店街でつくる「伏見桃山がんばる7商店街」の村上好夫会長(72)は「商店街でも登録を追い風に、より親しまれる場所にしたい」と意気込む。

 昨年12月、「伏見港」の名を冠した清酒を復活させた京都伏見酒販協同組合の京極健司副理事長(71)は「地元の酒造りにスポットが当たる」と歓迎。「大阪へとつながる水運が、酒造業を支えたことを多くの人に知ってほしい」と願う。

 協議会では、のぼりやクリアファイルを使って登録をアピールするほか、新型コロナの緊急事態宣言解除後にイベントも検討している。