2014年7月に大津市内の民間保育園で起きた男児の死亡事案で、大津市が再発防止を目的に設置した第三者検証委員会が14日、報告書をまとめた。

 当時4歳の男児が昼寝中に意識がなくなり、搬送先の医療施設で死亡が確認された。報告書は、原因について嘔吐(おうと)や意識障害を伴った発作との関連を指摘したが、「明確な確定にいたることはできなかった」と結論付けた。発生前後を含めた保育士の対応については問題はなかった、とした。

 再発防止策として、保育施設と保護者との情報共有▽かかりつけ医による子どもの健康管理▽就寝中の観察―などを挙げた。

 検証委は、両親が原因究明を求めたことを受け、保育施設での重大事故の検証を促す内閣府通知(16年3月)に基づく市内初のケースとして17年7月に設置。学識者や弁護士、医師など委員6人で構成し、保護者や園関係者への聞き取りなどを行った上で12回の会合で報告書をまとめ、越直美市長に14日答申した。

 男児の両親は「明確な答えを出してもらえなかったことは非常に残念です。(保育園の)安心安全な環境整備が為(な)されてゆくきっかけの一つとなることを望みます」とのコメントを出した。