椅子は床やソファに比べ同じ姿勢が続きやすく、膝の動きが少ないという

椅子は床やソファに比べ同じ姿勢が続きやすく、膝の動きが少ないという

コロナ膝チェックリスト

コロナ膝チェックリスト

 新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の長期化で、運動量が減って膝の関節が固くなる症状が高齢者だけでなく40~50代の中年世代にも増えている。京都大医学研究科の青山朋樹教授(整形外科)はこんな足トラブルを「コロナ膝」と名付け、予防を呼び掛けている。

 青山教授によると、歩く時間が少なくなるなど膝を動かすことが減ると関節が固くなり、歩いたときに音がしたり、足の踏ん張りがきかなくなったりといった違和感を覚えるようになる。悪化すると痛みを伴う変形性膝関節症などを発症する恐れがある。

 オムロンヘルスケア(向日市)は4月上旬、コロナ膝について40~70代の男女1055人にインターネットで調査した。感染拡大前の昨年2月以前と比べ、外出の機会が減少した人は7割を占め、5人に1人が「膝に違和感を持つようになった」と回答した。

 違和感の内訳(複数回答)は「膝が痛い」「立ち上がる際に力が入りづらい」がそれぞれ半数を超えた。思い当たる原因については「加齢の影響」が最多の70%だが、運動量が減った(50%)、座っている時間が増えた(43%)、外出の機会が減った(40%)、体重が増加(25%)が続いた。

 普段長く座っている場所を尋ねると、椅子が6割に上った。床やソファは膝を頻繁に曲げ伸ばししたり、座り方を変えたりするが、椅子は同じ姿勢が続きやすく、膝の動きが少ない。テレワーク拡大も自宅での椅子の利用時間が延びた要因とみられた。

 ただ、運動不足解消のために急に長時間歩いたりすると、かえって膝に負担がかかる。青山教授は「少しずつ活動量を増やし、従来の関節のしなやかさを取り戻すことが重要」としている。

 オムロンヘルスケアは自宅でできる膝のストレッチを動画投稿サイト「ユーチューブ」公式チャンネルで公開している。