山本直樹被告(フェイスブックから)

山本直樹被告(フェイスブックから)

大久保愉一被告(クリニックHPから)

大久保愉一被告(クリニックHPから)

京都府警本部

京都府警本部

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に対する嘱託殺人罪などで起訴された泌尿器科医の山本直樹被告(43)=東京都港区=と呼吸器内科医の大久保愉一(よしかず)被告(42)=仙台市=が2011年に山本被告の父親を殺害した疑いがあることが12日、捜査関係者への取材で分かった。京都府警は同日、殺人容疑で両被告の逮捕状を取った。

 捜査関係者によると、山本被告の70代の母親=長野県軽井沢町=も犯行に関与した疑いがあるといい、府警は母親も殺人容疑で逮捕する方針。

 捜査関係者の説明では、3人は11年3月、東京都内か周辺で何らかの方法によって山本被告の父親を殺害した疑いが持たれている。父親の遺体は司法解剖されなかったといい、10年前の「遺体なき殺人事件」について府警がどう立証するかが今後の捜査の焦点になる。

 11年当時、山本被告は前年に医師免許を取得したばかりだった。大久保被告は10年に医系技官を勤めていた厚生労働省を退職し、宮城県内の病院に勤務していた。2人は医学生だった20代の頃に知り合ったとされる。

 山本、大久保両被告は共謀してツイッターで知り合った京都市中京区のALS患者の女性=当時(51)=から依頼を受け、19年11月30日に同区のマンションを訪れて女性に薬物を注入し、急性薬物中毒で死亡させたとして、昨年8月に嘱託殺人罪で起訴されている。