公道の代わりに聖火リレーの会場となる京都府立京都スタジアム(2020年5日29日、亀岡市追分町)

公道の代わりに聖火リレーの会場となる京都府立京都スタジアム(2020年5日29日、亀岡市追分町)

 京都府の西脇隆俊知事は12日、府内で25、26の両日に予定されている東京五輪の聖火リレーについて、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて公道での走行を全面的に取りやめ、代替措置として府立京都スタジアム(サンガスタジアム京セラ、亀岡市)で開催すると正式に発表した。日程は同じ25、26日で、無観客でリレーと点火セレモニーのみを行う。

 聖火リレーは京都市など府内16市町を巡る計画だった。緊急事態宣言の期限が31日まで延長されたことを受け、各市町の意向を確認したところ、公道での中止とともに代替措置を求める声が上がったという。このため、もともと聖火到着を祝うイベント「セレブレーション」会場の一つだった京都スタジアムでの実施を選んだ。

 府によると、各市町の全ランナー約190人がスタジアム内のフィールドを走り、聖火をつなぐ。1人当たりの走行距離は公道と同じ200メートル。ランナーの家族などの関係者は上限人数を設けた上で会場で応援できるようにするほか、インターネット中継も行う予定。今後、大会組織委員会と詳細を協議する。

 京都市上京区の府庁で会見した西脇知事は計画変更について「(公道での)リレーを心待ちにしていたランナーの皆様、沿道での観覧を楽しみにしていた府民には申し訳ない」と述べた。一方、代替措置実施を巡っては「人数は非常に絞られている。聖火をつなぐ重要なセレモニーであり、不要不急ではない」と開催に理解を求めた。