民間業者に売却され、解体工事用のフェンスに囲まれた会津小鉄会の旧本部事務所(11日、京都市下京区)

民間業者に売却され、解体工事用のフェンスに囲まれた会津小鉄会の旧本部事務所(11日、京都市下京区)

 指定暴力団七代目会津小鉄会(京都市左京区)が以前に本部事務所として使用していた下京区のビルと敷地が不動産業者に売却され、解体工事が始まったことが12日、分かった。不動産業者は京都新聞社の取材に「購入はビジネス目的。(跡地活用の方法は)更地にして考える」と語った。

 旧事務所は京都市下京区木屋町通上ノ口上ルにあり、不動産登記によると土地は約760平方メートル、ビルは1989年築の4階建て。これまで会津小鉄会関係者が役員を務める会社に所有権があったが、今年4月8日に京都市内の不動産業者に売却された。

 旧事務所では2017年に会津小鉄会の6代目会長の後継人事を巡り、いずれも同会と関係があるとされた六代目山口組系と神戸山口組系の組員らが乱闘事件を起こした。市は近くにある公共施設の利用者の安全を確保するため、事務所の使用を差し止める仮処分を申請。京都地裁が認め、組員の立ち入りや会合が禁止された。同会の事務所は19年、左京区一乗寺に変更された。

 旧事務所ビルはフェンスで囲まれ、今月から解体工事が始まっている。会津小鉄会の構成員は指定暴力団になった1992年当時は約1600人だったが、昨年末時点で約30人(警察庁まとめ)となっている。