やすらぎハウスの靴箱の雑巾掛けをする廣田さん(米原市顔戸)

やすらぎハウスの靴箱の雑巾掛けをする廣田さん(米原市顔戸)

 滋賀県米原市にボランティア活動を37年間続ける95歳の女性がいる。同市寺倉の廣田信子さんは市地域福祉センターの掃除、裁縫、障害者就労施設の手伝いをそれぞれ月に1回取り組む。「人が喜んでくれると自分もうれしい」と、他者の笑顔を原動力にしている。

 長年勤めた農協を定年退職する前年の1984年、旧近江町社会福祉協議会の紹介で老人ホームの掃除を始めたのが第一歩だった。「当時は奉仕作業と呼んでいた」と懐かしむ。

 92年、社協事務所やデイサービス事業所が入る近江地域福祉センター「やすらぎハウス」(顔戸)に拠点を移し、二つのボランティア団体の代表に。「ほほえみグループ」は同ハウスの室内清掃を担い、「ほのぼのクラブ」では防災頭巾や座布団を手作りして小中学校や福祉施設に配り続ける。さらに市社協が運営する「ほおずき作業所」(新庄)にも通い、障害者の作業を手助けしている。

 ボランティアの傍ら、旧近江町議も4期務めた。現在は長男博司さん(70)が毎回、活動場所へ送迎してくれるといい、廣田さんは「家族の支援のおかげ。元気な限りは続けたい。100歳までやれたら幸せだろう」とほほ笑む。

 今も代表を務める「ほほえみ」は当初35人ほどいたメンバーが4人に減ったが、週1回の活動を月1回にして対応。4月下旬には4人が分担して廊下やホール、靴箱を約1時間、熱心に雑巾掛けした。一緒に取り組んで10年になる須藤節子さん(77)=顔戸=は「廣田さんのエネルギーに元気をもらっている。4人で会うのが楽しみ」と話す。