新型コロナウイルス感染者を下水から割り出す島津製作所のモニタリングサービス。マンホールから特殊な脱脂綿を垂らして調べる

新型コロナウイルス感染者を下水から割り出す島津製作所のモニタリングサービス。マンホールから特殊な脱脂綿を垂らして調べる

 島津製作所は、高齢者施設などの下水を定期的にPCR検査して施設内の新型コロナウイルス感染者の発生を見極めるモニタリングサービスの提供を始めた。学校や保育所、ホテルなど幅広い施設向けに販売する。

 新型コロナ感染者の排せつ物には、本人が発症する前からコロナウイルスが存在すると考えられている。対象施設のマンホールから特殊な脱脂綿を下水道に丸1日垂らして検体を採取する。陽性反応が出れば、施設の職員や利用者にPCR検査をして感染者の迅速な特定につなげる。

 下水を対象にしたPCR検査の商業サービスの実用化は国内初という。検査は子会社島津テクノリサーチ(京都市中京区)が担う。1施設1回当たり7万7千円で、別途、検体採取の費用などがかかる。

 島津製は、下水と個別の検査で感染者を絞り込むこの二段構えの手法を「京都モデル」と名付け、普及を目指す。