嘉田由紀子氏

嘉田由紀子氏

 前滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員(滋賀選挙区)が、共同親権を求めるオンライン集会でドメスティックバイオレンス(DV)の被害者らを一時的に保護する滋賀県内のシェルターの場所が特定されるような発言をしていたことが13日までに分かった。主催者が嘉田氏らの対談を動画で公開し、約1週間閲覧できる状態になっていたが、県からの指摘を受けて削除した。嘉田氏は同日、取材に対し「配慮を欠く発言だった」と釈明した。

 オンライン集会は4月21日に「子育て改革のための共同親権プロジェクト」が主催し、嘉田氏や地方議員ら4人が対談した。22日午前にユーチューブで動画を公開したが、28日に「嘉田議員が秘密であるべきことを話している」と匿名の情報提供が県にあり、県が確認したところ、シェルターの所在地に関して、嘉田氏は市町村名や、目印となる近くの建物を挙げていた。

 嘉田氏の事務所によると、県から指摘を受けて主催者側に連絡し、28日中に該当部分の発言は削除された。該当部分を除く形で動画は公開を続けていたが、5月1日朝に完全に削除した、という。

 嘉田氏は「離婚して共同親権を求める男性から『DV被害を訴えているがシェルターに受け入れてもらえない』という相談を受け、救ってあげなければと思う中で、一つの例として地名を挙げてしまった。いずれにせよ慎重さを欠く発言であり、今回の事態を真摯に受け止めたい」と話した。