つまみ細工教室の生徒たちで以前に製作したくす玉。今回のプロジェクトでは、集まったつまみ細工の数に応じた大きさのくす玉に仕上げる

つまみ細工教室の生徒たちで以前に製作したくす玉。今回のプロジェクトでは、集まったつまみ細工の数に応じた大きさのくす玉に仕上げる

各地から届いた、つまみ細工の花を見つめる北井香里さん。「誰でも気軽に応募してほしい」と呼び掛ける(京都市北区・京都 おはりばこ)

各地から届いた、つまみ細工の花を見つめる北井香里さん。「誰でも気軽に応募してほしい」と呼び掛ける(京都市北区・京都 おはりばこ)

 新型コロナウイルスの収束を願い、つまみ細工の花を集めて厄よけのくす玉を作る企画「#みんなの薬(くす)玉プロジェクト」を、和装小物店「京都 おはりばこ」(京都市北区)が行っている。くす玉は近くの今宮神社に奉納する予定で、「願いを集めて一つの形にすることで、明るい気持ちになってもらいたい」と思いを込める。

 つまみ細工は小さな生地をつまんで折り畳み、組み合わせて花などの形を模す伝統的な手芸。髪飾りや舞妓の花かんざしなどに施される。

 プロジェクトは、同店を運営する「北井」のディレクター北井香里さん(37)が、3回目の緊急事態宣言を受けて始めた。同店はコロナ禍で客が激減し、主宰するつまみ細工教室も休止が続く。

 「人に会えない時期が長引き、ストレスを抱える人は多いはず。離れていてもみんなで取り組めて、前向きになれることをしたかった」と北井さん。古来、厄よけの色とされる赤色の花のつまみ細工を募り、くす玉に付けて仕上げることにした。

 会員制交流サイト(SNS)などで呼び掛けたところ、各地から早速、梅や菊といった華やかな作品が届き始めた。疫病平癒の願いや企画への感謝をつづった手紙も多く寄せられている。

 技量や経験を問わず気軽に応募してもらおうと、つまみ細工初心者という北井さんが製作に挑戦している動画を「インスタグラム」で公開中。北井さんは「これまでの日常がいかに大切かを痛感した。皆さんのさまざまな思いがこもった『元気玉』のようなくす玉になれば」と話している。

 6月6日(必着)まで。赤色の無地で大きさは直径5センチ、高さ2・5センチ以下。くす玉は7月に奉納予定。応募の詳細は、同店ホームページを参照。