スケート場の予定地。土地造成は完了したが、資材不足の影響で開業は秋以降の見込みという(宇治市宇治)

スケート場の予定地。土地造成は完了したが、資材不足の影響で開業は秋以降の見込みという(宇治市宇治)

 京都府が宇治市で整備を進めている通年型スケート場「京都アイスアリーナ(仮称)」の開業が、予定より半年ほど遅れ、今年秋以降になることが14日、府への取材で分かった。東京五輪特需などに伴う建設資材不足が原因といい、府は「早いオープンを目指したい」としている。

 スケート場は、府立山城総合運動公園「宇治ゲート」東側に設ける。府内唯一となる通年型で、国際競技規格のメインリンク(縦60メートル、横30メートル)と、サブリンク(縦50メートル、横18メートル)を計画。24時間営業し、年間利用者数は約9万人と見込む。

 府が土地を提供、一般社団法人「京都スケート」と専門業者「パティネレジャー」(東京都)が整備・運営を担う。2018年度中の開業を目指し、府は昨年3月から土地造成に着手し、約3億2千万円かけて今年2月に完了した。

 しかし、東京での五輪特需や再開発などが重なり、建物建設に必要な鉄骨やボルトの生産が追いつかず、入手困難な状況という。現在は地盤改良を行っており、建物の着工は5月ごろを予定する。

 通年型スケート場を整備する背景には、フィギュアの有望選手が府外に練習場所を移している現状がある。府文化スポーツ部の山本敏広理事は「開業が秋以降にずれ込むことで夏場の練習に支障が出る。整備を急ぎたい」とするが、労働者不足でさらに完成が遅れる可能性もあるという。

 一方、スケート場には、教育面や観光面からも熱いまなざしが注がれている。市観光協会の多田重光専務理事は「遅れは残念だが、焦っても仕方ない。スポーツ観光に資する設備として期待している」と話す。