目に見えないウイルスの恐怖に日本中が引き回されてもう1年半になり、出口が見えぬ不安にさいなまれている。ウイルスを運ぶ、口から飛び出した飛沫の拡散をコンピューターでシミュレーションした動画が盛んに流れていたが、作り手のデジタル世代はアニメーションに慣れっこになってしまったためか、どこかリアル感に欠ける。蛍光塗料が接触で拡(ひろ)がる様子を可視化した実演の方が迫力があった。シミュレーションがリアルであることを示す試みが必要なのだと思う。目に見えないものを可視化することは予防にも、無用な不安に振り回されないためにも大事なことである。