京都地裁

京都地裁

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、肺がんや中皮腫などを発症した京都府内の元建設労働者や遺族らが、国や建材メーカーに損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は17日、国の対策は違法だったとして、賠償責任を認めた。

 全国9地裁に千人以上が起こした「建設アスベスト訴訟」は、今回の最高裁が示した初の統一判断で、被害救済に大きな影響を与える。

 京都訴訟の提訴は2011年6月。10年という歳月の中で、原告の元労働者12人が亡くなった。弁護団の福山和人事務局長は「法廷で話を聞いた方が翌月に亡くなるようなことが何度もあり、言葉にできない悲しみや悔しさを味わい続けてきた」と振り返る。問題解決を改めて訴えていた。

  京都訴訟で最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)が今年1月、国と二審大阪高裁で敗訴したメーカー10社のうち8社の上告を退ける決定をし、京都府内の労働者24人について国とメーカーに対する計2億8300万円の賠償命令が確定している。1月29日に京都訴訟の原告や弁護団は記者会見し、「ようやく救済の道が開かれる」「営利目的でたくさんの犠牲者を出したことに、きっちり責任を取ってもらいたい」などと、喜びをかみしめつつ早期の問題解決を改めて訴えていた。