ハスの咲く池を繊細な透かし彫りで表した飾り道具=彦根城博物館提供

ハスの咲く池を繊細な透かし彫りで表した飾り道具=彦根城博物館提供

抹茶の粉末を入れる12の茶器。1年の各月を表す花鳥を蒔絵で描き入れている

抹茶の粉末を入れる12の茶器。1年の各月を表す花鳥を蒔絵で描き入れている

 滋賀県彦根市の彦根城博物館は19日から、テーマ展「花々の意匠―四季を彩る」を開催する。花の文様で彩られた情感豊かなデザインの工芸品や武具を紹介する。

 井伊家伝来資料を中心に、鎌倉―昭和期の30点を公開する。

 ハスの咲く池を精巧な透かし彫りで表現した仏堂の飾り道具は長さ約55センチの金銅製で、1696(元禄9)年の作。弁財天堂(古沢町)の蔵品で、堂の建立に合わせて作られたとみられる。

 井伊家13代直弼が作らせた12の抹茶入れの器は、鎌倉期の歌人・藤原定家が「詠花鳥(えいかちょう)和歌」に詠んだ12カ月の花鳥をそれぞれに蒔絵(まきえ)で施す。細やかな筆遣いが特徴で、茶も和歌も精通した直弼の趣向を表している。

 6月15日まで。有料。