武藤貴也被告

武藤貴也被告

 2019年4月の滋賀県議選で、県選挙管理委員会に届け出なかった個人演説会の案内文書を配布したとして、公選法違反(法定外文書頒布)の罪に問われた元衆院議員武藤貴也被告(41)の論告求刑公判が19日、大津地裁(高橋孝治裁判官)であり、検察側は罰金50万円を求刑した。判決は7月28日。

 検察側は論告で、「(被告から)指示を受け、案内文書を配布した」とする当時の選挙事務所事務局長=同罪で罰金30万円の略式命令=の証言は信用できるとした。その上で「被告は、個人演説会の開催を事務局長に指示しながら、案内文書の配布方法を一切確認しなかったというのはあまりに不自然だ」と指摘し、事前共謀は認められるとした。

 弁護側は、「文書は、陣営内部に配られる情報共有用と理解でき、配布は元事務局長の知識不足から起こった。被告は個人宅への配布は想定していなかった」と主張し、無罪判決を求めた。

 武藤被告は最終意見陳述で「共謀はしておらず、やってもいないことで法的責任を問われるのはあり得ない」と述べた。

 起訴状によると、県議選に近江八幡市竜王町選挙区で立候補(落選)した武藤被告は元事務局長と共謀し、選挙期間中の19年3月29~31日ごろ、同市の個人宅などに「むとう貴也個人演説会」と題した文書を配布するなどした、としている。