一般的な京都のイメージとは違う京都の名物というと、よく引き合いに出されるのがラーメンだろう。こってりした味の濃さが特徴とされる。地元民にはおなじみだ▼京都出身のお笑い芸人が多いというのも、そんな意外性の一つかもしれない。あるテレビ番組を見ていて、ひな壇に並ぶ芸人の大半がそうだと気付いて不思議に思ったのはずいぶん前のことだ▼お笑いの本場とされる大阪のすぐ近くにあって、独自に発達した文化のようにも思える。だからあやかろうとしたのだろうが、やり方に問題があったようだ▼京都市が、市の施策を地元出身の漫才コンビにツイッターでPRしてもらうため、つぶやき1回につき50万円を支払う契約を結んでいた。口コミを装った広告「ステマ」が問題視される中、「不適切だ」との声が上がっている▼ステマとはステルスマーケティングのこと。ステルス戦闘機がレーダーを欺くように、宣伝と気付かずに情報を受け取らされるのは確かに怖い。いわゆる「サクラ」や「やらせ」に近く、2012年には流行語大賞候補にもなった▼ラーメンもお笑いも実力こそが物を言う。人気者の自発的なPRを装う、詐欺のようなやり方はいかがなものか。まさか一般的な広報のイメージとは違う意外性を狙ったわけではあるまい。