【資料写真】京都市内での高齢者向け新型コロナワクチン接種

【資料写真】京都市内での高齢者向け新型コロナワクチン接種

 京都市は19日、在宅の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの個別接種を行っている医療機関約770カ所を、6月1日から全て公表する方針を明らかにした。現在は非公表が9割強に上っており、高齢者の予約が一部の公表施設に集中する事態が起きている。市は接種を円滑に進めるため、改善を図る必要があると判断した。

京都市で個別接種を行う医療機関の一覧

 市は4月23日、個別接種を担う診療所や病院が703カ所あると発表したが、かかりつけの患者の接種を優先したいという医療機関の意向を理由に多くを非公表とし、公表されたのは17%の120カ所にとどまった。同26日から75歳以上の人の予約が始まると、公表施設に電話が殺到した。

 そのため日常診療への影響を懸念した公表施設が次々に非公表に転じた。今月18日現在、個別接種を行っている医療機関は767カ所に増えたが、公表施設は全体の8%の64施設とさらに減少。結果、かかりつけ医を持たない高齢者は予約先を見つけることが一層困難になっている。

 公表施設の拡大に向けて市が府医師会と協議を重ねる中、ワクチンの供給量が増えてきたこともあって府医師会から全施設の公表に承諾を得られたといい、6月1日から市ポータルサイトなどに掲載する。市役所で記者会見した門川大作市長は「(公表を受諾した府医師会の)決断に敬意を表したい」と述べた。

 また市は今月29日に始まる集団接種の会場について、既に公表している16カ所に複数の医療機関を追加すると発表した。医療機関とは現在協議中で、6月中にも土・日曜日限定で開設する。さらに土日のみとしていたイオンモールKYOTO(南区)と西陣織会館(上京区)は平日も集団接種会場を開設し、接種を加速させる。