京都・西陣の路地を、愛らしい車両が走る。遊園地の電動カートのような乗り物は、移動を助けるロボットだ。福祉、医療、観光、災害など人々の生活領域で活躍するロボットを生み出すメーカー「テムザック」。福岡県で創業して21年。今春には本店を京都市に移し、社業の第2章を踏み出した。

 代表製品の一つが、九州大の協力を得て開発した移動支援ロボット「RODEM(ロデム)」だ。最大の特徴は、後部から乗り込むスタイル。自力歩行が難しい高齢者がベッドから体位を変えずに乗れるようにした。直感的な操作で前後左右に進む。座高が高く、歩行者との目線も近い。

 街乗り用に進化させたロデムの量産化も計画する。移動速度を介護向けの毎時6キロから自転車程度の12キロに向上させ、京都府警の立ち合いで公道走行実験も行った。

 京都の観光地を結ぶ新たな移動手段として提案する考えで、代表取締役議長の高本陽一さん(65)は「乗り捨てても遠隔運転で元の場所に戻すことは技術的に可能。市街地の『ラストワンマイル』を……