豊臣秀吉が築いた宇治川太閤堤跡(京都府宇治市、国史跡)が2007年、宇治橋のすぐ下流に当たる宇治川右岸で発見されて14年。市が同堤跡を取り込んだ形で設ける「お茶と宇治のまち歴史公園」の開園が、当初予定の6月中からずれ込む見通しとなった。宇治茶のイロハや宇治の歴史を紹介するミュージアムも設け、観光客を市内周遊させる役割が期待されており、関係者は気をもむ。(相見昌範)

 原因は新型コロナウイルスの感染拡大。同公園条例は3月末に市議会で可決されたが、今春以降の第4波で京都府にも4月下旬から緊急事態宣言が発令された。同公園は人の流れをつくり出す観光施設だけに、市は開園日の設定に頭を悩ませる。宣言が5月末で解除されても、まん延防止等重点措置に移行する可能性もある。市施設は宣言を受けて基本的に休止中だが、一気に本来の状態に戻せるかは不透明だ。

 同公園で中核となる施設の関連予算は、前市長時代に2度も市議会にノーを突き付けられた。施設にどんな機能を持たせるかや運営の仕方などで意見が割れた。市長与党が少数だったことも影響した。市は施設の規模を縮小するなど計画を一部変更し、3度目で……