今年、少しずつ流行の兆しをみせるイタリア・ローマ地方発祥のスイーツ「マリトッツォ」。

 丸みを帯びた姿と同じく、名前も人の名前のようでかわいらしい。

 その名前の由来は諸説あるようだ。イタリア語で夫という意味の「Marito(マリト)」が、ベッドで寝ている愛する妻のために買いに走ったという説や、男性(未来の夫)が婚約者の女性に贈る習慣があったという説などが挙げられる。

 ブリオッシュ生地に、生クリームをたっぷりと挟んでいるのが一般的なマリトッツォ。

 本場のイタリアでは、朝食として、バールなどでカプチーノと一緒に食べられている。

 京都のパン屋やカフェなどでも、ここ数ヶ月でマリトッツォを取り扱っている店が増えてきた。

 「一日一パン」の連載でも、今年の4月から1ヶ月間で3つの店のマリトッツォを紹介している。

【4月16日】マリトッツォ ショコラ<AGEHA CLASSIC(アゲハクラシック)>

 

 一般的な生クリームの代わりに、自家製バニラクリームチーズを挟んでいる。オーストラリアのクリームチーズに、バニラビーンズを入れたフィリング(具材)の奥には、チョコクリームが隠れている。種類はショコラ以外に、プレーン、マロン、キャラメル、フランボワーズがある。

【5月4日】マリトッツォ di BRUGGE<BRUGGE洛北(ブルージュ)>

 

 柑橘系の洋酒を入れて、爽やかな風味に仕上がった自家製の生クリームを挟んでいる。催事販売もしており、若者の多い催事場では、あっという間に完売してしまうようだ。店舗販売では、暖かい季節になると冷凍販売している。冷蔵庫で2時間ほど置いておけば、食べごろになるようだ。 

【5月16日】マリトッツォ<リーガロイヤルホテル京都 オールデイダイニング カザ>

 

 シュークリームでよくあるような、カスタードクリームと生クリームを混ぜたクリームを挟んでいる。旬の果物として、イチゴが乗っており、甘酸っぱさを感じられるマリトッツォ。プレーンとピスタチオ味の3種類入りで予約販売している。家族でおうち時間を過ごすのにいかがだろうか。

 このように、中に挟む生クリームはお店によって個性が表れている。美しい見映えはさることながら、上品な風味も堪能できる。素敵な角度で写真に収めてから、イタリアの朝食時間を想像しつつ、味わっていただきたい。

 ☆「一日一パン」は、京都市を中心に、京都や滋賀のパン店をめぐり、毎日ひとつのパンを取り上げ、写真と記事で魅力を紹介する、「ライトプラン」以上の有料会員向け記事です。5月23日〜29日に公開される記事は、特別企画として無料でお読みいただけます。