「一日一パン」の連載が始まって、あっという間に半年が過ぎた。

 半年という区切りで、「京都らしいパン」について考えてみたところ、抹茶を使ったパンというところに辿(たど)り着いた。

 京都と言えば、抹茶。

 抹茶が飲めるカフェや、抹茶スイーツなどが中心街の至る所にあり、抹茶好きの方にとっては、恵まれている場所なのかもしれない。

 定着した抹茶文化から、パンにも抹茶。

 今までに抹茶を使ったパンを10回にわたって紹介させていただいた。

 1ヶ月に1回以上の頻度で掲載されているところから、抹茶を使ったパンが意外と身近に存在することに気づかされる。


 【11月27日】抹茶コロネ<Boulangerie Rauk(ブーランジェリールーク)>

 【12月6日】抹茶あんぱん<パティスリータツヒトサトイ>

 【1月7日】MATCHA OGURA(抹茶小倉)<SIZUYAPAN 京都駅店>

 【1月27日】和風抹茶デニッシュ<ベーカリーポシェット>

 【2月6日】藤壺<Boulangerie MASH Kyoto(ブーランジェリーマッシュキョウト)>

 【2月28日】茶壺<モグモグベーカリー>

 【3月9日】祇園辻利抹茶くろみつ<グランマーブル祇園 カフェ&シャンパーニュ祇園ちから>

 【3月20日】抹茶と桜あんのミニ食パン<BULL BREAD(ブル ブレッド)>

 【3月30日】抹茶白あん&黒あんサンド レモンピールのせ<CAFE Uchi(カフェ ウチ)>

 【4月27日】抹茶生地のあんバタ<御所西 ばく食堂&手作りパンの購買部>


  【11月27日】抹茶コロネ<Boulangerie Rauk(ブーランジェリールーク)>

 

 2001年の開店当時に、周りのパン屋に京都らしいパンがなかったので、何種類かつくったうちの一品。宇治抹茶、オレンジリキュールで風味づけしたカスタード、生クリームを混ぜたフィリング(具材)がデニッシュ生地に詰まっている。


 【12月6日】抹茶あんぱん<パティスリータツヒトサトイ>

 

 鮮やかな黄緑色が映えるあんぱん。宇治抹茶の粉末を油でペーストにして、出来上がった生地に練り込んでいる。水分量が70%の多加水の生地なので、もっちりとした食感が特徴だ。


 【1月27日】和風抹茶デニッシュ<ベーカリーポシェット>

 

 抹茶の色がすぐに抜けていくので、クロレラ入りの抹茶を入れ、色を定着させている。さらに香りを引き出すために、別の抹茶も加えている。3種類の抹茶を練り込むことで、鮮やかな抹茶色とほろ苦い香りを演出したデニッシュ。


 【2月6日】藤壺<Boulangerie MASH Kyoto(ブーランジェリーマッシュキョウト)>

 

 日本茶専門店・一保堂の抹茶と玉露粉が生地に練り込まれている。パンと和菓子の間にあたるものを意識してつくった京菓子パン。中には、つぶあんとほろ苦い抹茶の白玉団子が入っている。

 紹介させていただいた9種類の抹茶を使ったパンは、使っている抹茶の種類、製造工程が違うこともあって、色や風味の違いが個性として際立っている。

 抹茶色、黄緑色、若葉色など、色の変化にも着目して食べていただきたい。

 また、面白いことに、9種類のうち5種類があんこと一緒につくられていることから、抹茶とあんこの相性のよさがうかがえる。

 あんこの甘みの後から、ほろ苦い風味がゆっくりと漂ってくるところを想像するだけでもお腹が空いてくる。

 ☆「一日一パン」は、京都市を中心に、京都や滋賀のパン店をめぐり、毎日ひとつのパンを取り上げ、写真と記事で魅力を紹介する、「ライトプラン」以上の有料会員向け記事です。5月23日〜29日に公開される記事は、特別企画として無料でお読みいただけます。