9種の菓子を詰め合わせた「京の玉手箱」を手にする木本さん(京都市西京区・Tn)

9種の菓子を詰め合わせた「京の玉手箱」を手にする木本さん(京都市西京区・Tn)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で工場の一時停止に追い込まれた京都市西京区のあめ加工会社Tn(ティーエヌ)が、従業員の雇用を守るため、京都の著名な菓子を詰め合わせた新商品を企画した。販路がないため、クラウドファンディング(CF)を利用して全国に発送する。

 あめ加工は、自社で運営する保育園に子どもを預けている女性従業員らの仕事として請け負っていた。受注先の販売不振に伴って生産調整を余儀なくされたが、「従業員の雇用を守りたい」と、受注先の協力を得て新商品を考案した。

 新商品は、俵屋吉富(京都市上京区)や、今西製菓(下京区)石田老舗(伏見区)など和洋の菓子9種の詰め合わせ。コロナ禍で京都旅行ができない人たちに少しでも京都の味を楽しんでほしいとの願いを込め、「京の玉手箱」と名付けた。

 事業化した取締役の木本努さん(57)は、2009年に妻が急逝し、3人の子どもを育ててきた。コロナ禍という試練にも「新商品が子どもたちの笑顔を守ることにつながれば」と話し、子育て中の従業員らとともに前を向く。

 新商品は、CFサイト「makuake」で取り扱い中で、返礼品として送る。6千円。