大津地裁

大津地裁

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に患者を死亡させたとして、殺人罪で懲役12年の判決が確定し服役後、昨年3月に再審無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=に対し、大津地裁は21日、刑事訴訟法に基づき、裁判費用として補償金733万6655円を交付する決定をした。

 決定によると、交付されるのは、確定審と再審で、西山さんや弁護人が裁判所に出頭するために要した費用のほか、弁護人への報酬など。再審請求審での医師への鑑定依頼料なども含まれた。西山さん側は昨年7月、「相当額の補償を求める」と請求していた。

 西山さんは弁護団を通じて、「お父さんとお母さんが私の再審のためにたくさんのお金を使ってくれたので全額を2人に渡したい」とコメントした。弁護団によると、西山さんは異議申し立てはしない方針。

 西山さんは無罪判決後の昨年10月、同地裁から、13年以上の身柄拘束などに対する刑事補償金5997万5千円の交付決定を受けた。同12月には、滋賀県警や検察の違法な捜査などで損害を受けたとして、捜査の実態などの解明を目指し、国や県に賠償金約4300万円を求める訴えを起こし、係争中。