重要文化財に指定するよう答申された第一大戸川橋梁。現役のコンクリ-ト鉄道橋として使われている(滋賀県甲賀市信楽町勅旨)

重要文化財に指定するよう答申された第一大戸川橋梁。現役のコンクリ-ト鉄道橋として使われている(滋賀県甲賀市信楽町勅旨)

 21日の文化審議会答申で国の重要文化財に、滋賀県甲賀市信楽町勅旨にある信楽高原鉄道の鉄道橋「第一大戸川橋梁」が指定される見通しとなった。旧国鉄の施工で1954(昭和29)年に完成したコンクリート橋で、戦後の建造物が指定されるのは滋賀県内で初めて。

 現役鉄道橋の指定は全国でも珍しい。西洋の新技術「プレストレストコンクリート」を日本で初めて本格採用した橋で、コンクリート工学の優れた見本とされる。

 また今回、長命寺(滋賀県近江八幡市長命寺町)の「三仏堂」「護法権現社拝殿」も重要文化財に指定される見通しとなった。

 長命寺の三仏堂と護法権現社拝殿は本堂、護摩堂、三重塔、鐘楼に次ぐ重文指定。三仏堂は安土桃山時代の1574(天正2)~90(同18)年、護法権現社拝殿は1565(永禄8)年の建立。いずれも中世仏堂の姿を良く示す貴重な建造物とされ、西国観音霊場寺院の伽藍構成や整備の実相を知る上で価値が高いとされる。

 滋賀県の国宝・重文は今回の指定で188件262棟となる。