サツキが見頃を迎えた庭園を眺める来場者(栗東市六地蔵・旧和中散本舗)

サツキが見頃を迎えた庭園を眺める来場者(栗東市六地蔵・旧和中散本舗)

 国史跡に指定されている滋賀県栗東市六地蔵の「旧和中散(わちゅうさん)本舗」が特別公開されている。訪れた人たちは、約400年前の風情ある建物や庭園を眺め、非日常の景色を楽しんだ。

 和中散本舗は草津宿と石部宿の間に位置し、江戸時代に「和中散」という胃腸薬を販売して栄えた。大名や公家らに休憩所としても利用され、幕末-明治期には博物学者シーボルトや明治天皇が立ち寄った記録も残る。

 市ボランティア観光ガイドが解説しながら屋敷内を案内。国指定名勝の庭園ではサツキが見頃を迎え、来場者が縁側に腰を下ろして静かに眺めていた。同市綣から家族で訪れた会社員男性(44)は「日常の雑踏を忘れて風情を感じられ、心が安らいだ」と話した。

 特別公開は28~30日も行われる。午前10時~午後4時。入館料が必要。