人の腕などが入ったスーツケースが見つかった琵琶湖岸付近(5月17日午後6時44分、彦根市薩摩町)

人の腕などが入ったスーツケースが見つかった琵琶湖岸付近(5月17日午後6時44分、彦根市薩摩町)

 滋賀県彦根市薩摩町の琵琶湖岸で17日、スーツケースの中から遺体が見つかった事件で、滋賀県警捜査本部(彦根署)は24日、遺体は約14年前の大阪府内での殺人・死体遺棄事件の被害者で、大阪市西区、歯科医院経営井澤貴生さん=当時(38)=と判明したと発表した。井澤さんは当時、京都市伏見区で歯科医院を経営していた。

 捜査本部や大阪地裁判決によると、医院の元共同経営者(46)や元暴力団組員(47)ら男3人が共謀し、2007年11月、吹田市の会社事務所で麻酔薬入りの飲料を井澤さんに飲ませ、首を絞めて窒息死させた。遺体は旅行用バッグに入れて鎖を巻き付けるなどし船から湖に遺棄したという。3人は08年、京都・大阪両府警に逮捕され、殺人と死体遺棄罪で懲役23~16年の実刑判決を受け、服役中という。

 同本部の説明では、逮捕当時、両府警が男らの供述を基に、近江八幡市の沖島の西側周辺で遺体を捜索したが見つからなかった。今回、当時の捜索に協力した県警捜査員が経緯を覚えており、大阪府警に照会。遺体のDNAが井澤さんの複数の遺族のものと一致した。遺体からは男らの供述に合致する麻酔薬「ケタミン」が検出されたという。県警は遺体を遺族に返還し、26日に捜査本部を解散する。