御影石を削る作業を見学する参加者たち(京都府亀岡市曽我部町・齋田石材店)

御影石を削る作業を見学する参加者たち(京都府亀岡市曽我部町・齋田石材店)

 京都府亀岡市でものづくりに励む職人や芸術家らが、互いの仕事への理解を深めようと、月替わりで工房を見学する取り組みを始めた。灯籠などを手掛ける石匠を訪ねた参加者たちは、仕事道具や職人技に興味深げに見入った。

 文化体験を中心とした旅を提案するグループ「Harvest Journey Kameoka(ハーベストジャーニーカメオカ)」の活動の一環。初回の5月20日は明治時代に創業した齋田石材店(同市曽我部町)を訪れるツアーで、作家や料理人、民宿経営者など多彩な職業の9人が参加した。


 石材店5代目で伝統工芸士の齋田隆朗さん(43)が、裏山で採掘した御影石を牛が運んでいた先代の話や、最近ではオンラインも交えて顧客に作品をPRしている工夫を紹介。実演では、手作業で御影石がみるみるうちに削られ、参加者は感嘆の声を上げた。


 グラスアーティストの松本大督さん(43)=保津町=は「自分にしかできないガラスの色や形を探しており、どんな工程かを知りたかった。大人の社会見学のようだ」と胸を躍らせていた。今後グループでは、事業者同士の交流を続けながら、一般向けの工房見学も計画する。