水引や胴掛で飾り、ご神体人形を乗せた姿が初披露された鷹山(24日午後、京都府京丹波町)

水引や胴掛で飾り、ご神体人形を乗せた姿が初披露された鷹山(24日午後、京都府京丹波町)

鷹狩りの様子を表し、外からも見やすいように置かれた3体のご神体人形

鷹狩りの様子を表し、外からも見やすいように置かれた3体のご神体人形

 2022年の祇園祭・後祭(あとまつり)での巡行復帰を目指す鷹(たか)山(京都市中京区三条通新町東入ル)が24日、修復中の山を初めて水引や胴掛で飾り、ご神体人形を乗せた姿を披露した。鮮やかな懸装品(けそうひん)に彩られ、鷹狩りに興じる人々の姿を表した山の姿が200年近い時を経てよみがえった。

 山の製作を担う安井杢(もく)工務店(向日市)の加工場(京都府京丹波町)で、「鷹山復原検討会」が開かれた。染織や人形制作の専門家からなる検討会メンバーが、人形の配置や全体のバランスを確かめる目的で、巡行時に近い姿を再現した。

 鷹山のご神体人形は、左手に鷹を留めた鷹遣(つか)い、犬を連れた犬遣い、酒樽を背負いちまきを食べる従者の3体から成り、鷹狩りの風流を表現する。宵山期間の会所飾りでは3体の人形を並べて展示しているが、巡行の際には山の舞台上の正面に鷹遣いを配し、従者はちまきを食べる姿が山の後ろを飾る「見送」の隙間から少し見えるようにする予定。中央には松の山に見立てた緑色の布と犬遣いを置く。

 昨年度末までに織り上がった胴掛や「二番水引」「三番水引」も仮仕立ての状態で山に取り付けられた。屋根も載せた山を見た鷹山保存会の山田純司理事長は「骨組みだけの時と全然違う。涙が出そうになった」と感無量の面持ちで語った。人形の位置を確認した検討会座長の村上忠喜・京都産業大教授は「鷹狩りの様子を表したドラマチックな構成は他の山鉾にはない姿で、私もわくわくしている」と来夏に迫った巡行への期待を示した。