施設内で「空気砲」を披露するティララちゃん。子どもたちに囲まれる人気者だったが、「密」を避けるため、出演を控えている(2019年、京都市伏見区・市青少年科学センター)=同センター提供

施設内で「空気砲」を披露するティララちゃん。子どもたちに囲まれる人気者だったが、「密」を避けるため、出演を控えている(2019年、京都市伏見区・市青少年科学センター)=同センター提供

 京都市青少年科学センター(伏見区)の恐竜のゆるキャラ「ティララちゃん」の出番がほとんど無くなっている。昨年度に公認され、得意技「空気砲」で子どもたちとの触れ合いを目指したが、コロナ禍では難しくなった。動画に出演の場を移してはいるものの、以前のように館内で活躍する日は遠そうだ。

 「ティララちゃん」は館内の動くティラノサウルスの模型がモデル。2019年11月、施設職員だった黒田隆文さん(42)=現修学院中教諭=が独自に考案して着ぐるみを作り、非公認キャラとしてデビューした。

 「空気砲」は着ぐるみ内部に仕込んだ穴の空いた段ボール箱に白いガスをため、口から輪っか状のガスを吐き出す仕組み。19年度には不定期に館内に登場し、得意技を見せると子どもたちが歓声を上げて周りに集まった。

 だが、センターが売り出そうとしていた時期にコロナ禍が直撃。公認を受けた20年度はセンターのイベントに1度、屋外イベントに2度出演したが、不定期に「出現」する機会はなかった。

 センターの施設案内動画では案内役を務め、かわいらしいおしゃべりや、狭いスペースで頭をぶつけるコミカルな一面などを見せているが、「空気砲」は打っていない。

 黒田さんによると、空気砲は鳥類が持つ空気をためる器官が恐竜にもあったことを伝えるために装着。子どもたちに間近で見てもらい、進化の過程を学んでもらうのが目的だった。「子どもたちと触れ合うことで、理科の楽しさを知ってもらいたいが…」と残念がる。


 センターは「再開後はイベントなどになるべく登場させたい」とするが、子どもとの触れ合いは「すぐには難しい」と悩む。