心霊スポットとして「ロシア病院」と呼ばれている施設跡(舞鶴市白屋)[LF]

心霊スポットとして「ロシア病院」と呼ばれている施設跡(舞鶴市白屋)[LF]

第三火薬廠の遺構を見学する参加者ら(舞鶴市白屋・舞鶴工業高等専門学校)[LF]

第三火薬廠の遺構を見学する参加者ら(舞鶴市白屋・舞鶴工業高等専門学校)[LF]

 京都府舞鶴市の朝来地区にあった旧海軍の火薬工場「第三火薬廠(しょう)」をテーマにした公開講座が16日、同市白屋の舞鶴工業高等専門学校であった。地元研究家や舞鶴高専教員が火薬廠(しょう)の成り立ちや当時の建築技術などについて講演した。

 海軍の火薬廠は全国に3カ所あり、第三火薬廠では終戦時には約5千人が働いていたとされる。廃止された現在は朽ちた建物や施設の遺構が残り、ネット上で一部の施設跡が「ロシア病院」と呼ばれ心霊スポットとして取り上げられている。講座は貴重な近代化遺産の存在を広く知ってもらおうと、高専と舞鶴地方史研究会が企画。市民約80人が参加した。

 朝来地方史研究会の関本長三郎会長は約60世帯の立ち退きで火薬廠が建てられ、動員学徒らは火薬によって指の皮膚がかぶれるなど厳しい作業をしていたことを説明。「当時働いていた人たちの記憶を記録にしていかなければいけない」と強調した。

 舞鶴高専建設システム工学科の今村友里子助教は昨年3月に校内で実施した簡易発掘調査で部分的に耐火れんが見つかったことなどを紹介し「ボイラーによって何らかの動力を得るための施設だった」と推測した。

 参加者は舞鶴高専東側に残る「仕上場」と呼ばれる施設跡を見学し、教員の説明を聞いた。