甲良町役場

甲良町役場

 滋賀県甲良町議会が可決した野瀬喜久男町長の給与を6割削減する条例改正に対し、三日月大造滋賀県知事が議決を取り消す裁定をしたことについて、町議会の山田裕康議長は25日までに、裁定取り消しを求める提訴はしないと明らかにした。「町民理解を得られない」ことを理由に挙げた。

 24日に発表した「議長談話」で、「新型コロナウイルスや人口減少などの町政課題から外れ、町民の理解と支持は得られないとの結論に至った」と説明。一方で、「町長の責任が消えたわけではない」とも明記した。

 町議会は昨年11月の臨時会で、町職員の事務処理ミスなどの監督責任を問い、町長給与を半年間6割削減する条例を議員発議で可決した。これに対し、町長は地方自治法に基づき、県に審査を申し立て、3月23日に取り消しの裁定があった。不服の場合は60日以内に提訴でき、期限は今月23日だった。

 町議会はこれまで全員協議会を2回開き、業務委託した弁護士らの意見も踏まえ、提訴しないと決めた。取材に対し、山田議長は「町民から問い合わせを受けた町議もおり、談話を発表した。今後は町政課題の議論に集中したい」とし、野瀬町長は「町の議会対応は変わらない。丁寧に説明と議論をしたい」と述べた。