京都市出身の安昌林選手

京都市出身の安昌林選手

 京都で育った在日3世の柔道家、安昌林(27)が2大会連続で五輪の韓国代表に選ばれた。得意の背負い投げで、柔道男子73キロ級のメダルを狙う。京都朝鮮第一初級学校から、柔道を本気で学びたいと八条中(京都市)に進学し、金メダルを目指してきた。中学の恩師は「彼の気持ちになると代表入りは通過点だろう。100パーセントの力を発揮してほしい」とエールを送った。

 安は九条少年柔剣道愛好会で柔道を始め、小学5年で出場した京都府の全国大会予選で初優勝。周囲の反対を押し切って柔道部のある八条中に進み、当時の監督だった森川半四郎さんは「柔道に懸ける思い、背負っているものが他の生徒とは違うと感じた。ここまで来られたのは、人の3倍努力してきた彼の力」とたたえる。

 筑波大から韓国の龍仁大に編入し、2018年には世界選手権を制した。生まれ育った日本、代表の韓国、ルーツである在日の誇りを大切にしてきた。父の泰範さんは「日本で五輪に参加できることは光栄であり、運命かと思う。胸を張って堂々と、育ててもらった全ての人に恩返しできるように闘ってほしい」と話した。