改修された巽橋の高欄(京都市東山区)

改修された巽橋の高欄(京都市東山区)

 京都市東山区の祇園地区で白川に架かる「巽橋(たつみはし)」の木製高欄が改修され、16日に完成式典が催された。一帯は芸舞妓が行き交い、観光客も多く訪れる風情ある場所で、地元住民らが伝統的な町並みの継承を祝った。

 高欄は長さ7・5メートル。祇園新橋伝統的建造物群保存地区のため、以前の形をそのまま復元した。高さも、防護柵設置基準では1・1メートルにする必要があるが、景観に配慮して前と同じ60センチにした。市内産のヒノキを使い、くぎや接着剤を使用しない木組み工法で仕上げた。

 式典には市の幹部や住民らが出席。祇園新橋景観づくり協議会の奥田朋子代表は「小さな橋だが、四季折々の美しさがあり、海外の方が日本の美を体感する場所。街をよりよくする第一歩にしたい」と述べた。

 巽橋は1957年に架設された。今回の高欄は4代目で、改修は98年以来。事業費約970万円は、昨年10月に市が始めた宿泊税の税収を充てる。近くの新橋(しんはし)も2019年度中に高欄を改修する予定。