野洲市役所

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滋賀県野洲市

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 滋賀県野洲市は26日、市立野洲病院で昨年1月、脱腸で来院した県内の男性=当時(79)=が施術後に死亡したと発表した。市は、医師がCT(コンピューター断層撮影)画像診断を誤った医療ミスと認め、遺族と和解合意したが、1年以上公表していなかった。

 市によると、男性は昨年1月7日夜、左足付け根の痛みを訴え同病院を受診。当直医が腹部CTを行い、脱腸と診断して元に戻す処置を施し入院させた。しかし、翌8日に男性が再び痛みを訴えたため、別の専門医がCT画像を確認したところ、小腸に穴が開いていることが判明。手術をしたが回復しなかったという。

 遺族らは昨年7月、同病院に損害賠償を請求。今年3月に市が賠償金2600万円を支払うことで合意した。

 市立野洲病院の市木不二男事務部長は「内部での調査や相手との協議がまとまったため発生1年後の発表になった。今後は緊急性に応じ夜間でも専門医による画像診断を行うなど入念な病状把握を行い再発防止に努める」とした。

 また市は、病院が民間経営だった2015年7月2日に甲状腺の摘出手術を受けた女性=当時(69)=が翌日、一時心肺停止となり、1カ月後に死亡したことを明らかにした。術後に首の出血や腫れの症状があったが発見と処置が遅れた医療ミスといい、遺族に賠償金4千万円を支払うことで合意したという。

 市は損害賠償金を支払う議案2件を6月10日に開会の市議会定例会に提出する。