京都地裁

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 京都府京丹後市の市立幼稚園の教諭だった女性が園長からパワハラを受けたとして、市に対し約1700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、京都地裁であった。池田知子裁判長は「パワハラに該当しない」と訴えを退けたが、調査のために提供した女性の日記を市側が園長に見せたのはプライバシー侵害に当たるなどとして、市に33万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は市立幼稚園に勤めていた2015年、園長から仕事について何度も指導を受けた。その後、うつ病との診断を受け、休職した。

 判決理由で池田裁判長は、園長の言動は業務上の指導の範囲内だったとして、パワハラには当たらないと判断した。一方、調査を目的に女性から提供された日記を市側がコピーし、園長に渡して見解を書き込ませたことに対し、「調査目的であってもプライバシー管理について原告の期待を裏切る行為で違法」と指摘し、精神的苦痛に対する慰謝料の支払いを命じた。

 京丹後市は「判決内容を精査して対応を検討したい」としている。