トーチキスで騎乗のポーズをとる武豊さん(左)=27日午後5時31分、栗東市

トーチキスで騎乗のポーズをとる武豊さん(左)=27日午後5時31分、栗東市

 東京五輪の聖火リレーが27日、全国で30府県目となる滋賀県で始まった。京滋では初めて公道で実施され、計95人のランナーが、高島から大津まで計9市町を巡回して聖火を運んだ。滋賀ゆかりの著名ランナーも聖火をつないだ。

 滋賀ふるさと観光大使を務める歌手西川貴教さん(50)は初日スタート地点の高島市で第1走者を務め、雨に打たれながらも笑顔でメタセコイア並木を走った。「おそらく一生で一度の聖火ランナー。コロナと戦う医療従事者やアスリートの方々、支える人たちにエールを届けられたら」と話した。

 湖南市出身のボクシング元世界王者山中慎介さん(38)も地元でトーチを握った。「パレードみたいな雰囲気で楽しい時間だった。感染対策に気をつけて盛り上げてくれた」と喜んだ。「難しい状態だが、自身の目標やテーマを忘れずしっかり備えてほしい」。新型コロナウイルス禍で本番を見据える選手にエールを送った。

 栗東トレセンのある栗東市では、日本中央競馬会騎手の武豊さん(52)が栗東運動公園内を軽やかに駆けた。百戦錬磨のジョッキーも「大変名誉なこと。緊張もありトーチの重みを感じた」。次の走者に聖火を移すトーチキスを終えると、腰をかがめて乗馬のポーズを決めた。「五輪の存在の大きさを改めて感じた。アスリート目線では、何とかいい形で成功すればうれしい」と願った。