3本の帯状に編んだ光ファイバーをいろいろな形に変形させながら楽しめる「天使の羽根」

3本の帯状に編んだ光ファイバーをいろいろな形に変形させながら楽しめる「天使の羽根」

光のボールが天井からつるされた空間を楽しめる「キャノピー」(大阪府島本町桜井・フィルノットアトリエ)

光のボールが天井からつるされた空間を楽しめる「キャノピー」(大阪府島本町桜井・フィルノットアトリエ)

光ファイバーを「マクラメ」という技法で結びながらレース状に編んでおり、結び目が光る

光ファイバーを「マクラメ」という技法で結びながらレース状に編んでおり、結び目が光る

 光ファイバーを編む特殊な技術でコンサートやテーマパークの舞台衣装や装飾を手掛ける京都府大山崎町の企業が、持ち前の技術を活用し、五感を刺激することでストレスを緩和するケア「スヌーズレン」の用品を開発した。企業は「高齢者や障害者施設、学校など癒やしを必要としている人に光を届けたい」と思いを込める。

 「フィルノット」(大山崎町大山崎)は、光ファイバーを「マクラメ」という技法で結びながらレース状に編み、結び目の部分を光らせる技術を持つ。

 スヌーズレンとは1970年代にオランダで始まったセラピーで、光や音などで癒やしの空間をつくる。重度の障害を持つ人だけでなく、介助者にとっても心地いい時間を過ごすことができるという。

 同社は新型コロナウイルス感染拡大でイベントやコンサートなどの中止が相次ぎ、受注が滞ったことを機に、以前から計画していたスヌーズレン用品の開発に本腰を入れた。ISNA日本スヌーズレン総合研究所本部(東京都)の会長とコンタクトを取りながら商品開発を進め、5種類を考案した。

 光ファイバー3本を帯状に編んだ「天使の羽根」は、うまく体を動かせない人でも、体や頭に巻き付けたりしながら楽しめる。「キャノピー」はボール状の光が天井からつるされた空間で、色の変化などを見ながらリラックスできる。同社専務の稲森麻子さん(53)は「障害のある子どもをもつママ友にアドバイスをもらいながら、試行錯誤しつつ、笑顔が広がるものをと考え作った」と話した。

 代表取締役社長の小﨑幹太さん(54)は「エンタメ業界で培った経験や『楽しいものを作る』という思いを、福祉や医療現場にも役立てることができたら」と意気込む。

 スヌーズレン用品は2万8380円~16万5千円。問い合わせはフィルノット075(962)0774。