画像提供=西京味噌(「お味噌ふくふく便り」より)

<京の知恵 しあわせの食 小宮理実>

 こんにちは。料理研究家の小宮理実です。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 お正月と言えば「お餅」。晴れやかな祝いの場には欠かせません。お餅は神様のみ霊が宿る食べ物として考えられてきました。感謝をしていただきたいですね。

 さて、小正月にいただくのは「小豆がゆ」。かゆの中には軟らかくした丸餅が隠れています。そして、邪気払いの願いを託した小豆をのせて。小豆を煮る際にほんの少しだけ砂糖を加えると香りも引き立ち、品の良い味わいに仕上がります。

 「めんたいマヨバター餅」は、ほぐしたからしめんたいこにマヨネーズとバターを加え、よくまぜたたれを焼いたお餅にからませています。小腹がすいたときにもぴったりです。

 しんしんと冷え込む日には「すぐきとお餅の豆乳スープ」を。すぐき(すぐき漬け)はカブの仲間の「すぐき菜」を塩だけで乳酸発酵させた京都ならではのお漬物です。鶏がらスープの素と豆乳で作った温かいスープに焼いたお餅を入れ、刻んだすぐきをのせます。すぐきの酸味が優しい味わいの豆乳スープのアクセントになってくれます。

 おやつに「すりごまときな粉のあべかわ餅」はいかがでしょう。すりごま多めで、きな粉と砂糖を合わせています。ゆでた軟らかいお餅にたっぷりとからませていただきます。

 「甘納豆のちょこっと善哉(ぜんざい)」は、ちょっとだけ善哉を食べたいとき、小豆をコトコト煮る代わりに甘納豆を使って近道したもの。甘納豆に水を加えて5分ほど火にかければ出来上がりです。あとは焼いたお餅を加えてください。思いついたらさっと作れるのがいいところです。

 「黒ごま香るあんバター餅」は大好きな中華料理のごま団子を家でも再現できないかと考案したもの。お餅1個を薄い2枚にして、多めの油で両面焼いて塩を少々ふります。こしあんとバターを焼いたお餅でサンドして、お餅の上から黒ごまをたっぷりかけます。

 これからもおいしく楽しいメニューで皆さまのハートを射止めたい。それが今年の私の抱負です(笑顔)。(料理講座「幸せ運ぶフクチドリ」主宰)

【2021年1月10日朝刊掲載】

ホームページ「料理研究家・小宮理実」(https://komiyarimi.com/)


◆小宮理実 こみや・りみ 1971年京都市上京区室町生まれ。おせち料理・行事食研究家。家庭で作る季節の行事食を伝えており、食育活動のほか、商品開発も手掛ける。著書「福を呼ぶ京都 食と暮らし暦」「京のおばんざい四季の味」。