甲賀市役所敷地で弁当を売り出す飲食店の従業員(5月28日、滋賀県甲賀市水口町)

甲賀市役所敷地で弁当を売り出す飲食店の従業員(5月28日、滋賀県甲賀市水口町)

 滋賀県甲賀市水口町の市役所敷地内で毎週金曜に弁当やパンなどの路上販売が行われている。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた市内飲食店向けに市が無料で敷地を提供した。近くには公的機関や大型商業施設があるため集客性が良く、出店者から好評だ。

 地元飲食店による持ち帰りや配達など新しい業態の定着を支援するのが狙い。市によると、県内市町では初めての取り組みという。市内に本店を置く20店が登録し、5月14日から午前11時~午後2時に週替わりで最大9店が出店する。

 同28日にはカレーライスやラーメンを売り出すキッチンカー3台と弁当やパンを販売するテントが並んだ。好天とあって昼前ごろから店の前に客が列を作る光景も見られた。

 宿泊施設「大河原温泉かもしか荘」は初回の14日に弁当50個を用意したところ30分で売り切れたため、この日は100個を準備した。レストラン責任者の男性(60)は「コロナ禍前と比べて売り上げが8割は落ちた。ここで食べてもらって将来の来店や宿泊につながれば」と期待する。

 市は敷地提供を6月25日までとしているが、出店者と購入者の意見を取り入れ、開催日数や曜日を見直した上で継続する意向だ。一方で、夏場の実施は食品が傷みやすく業者と検討するという。