京都地裁

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 京都府南丹市発注の浄水場工事で市幹部らが業者に入札情報を漏らしたとされる事件で、官製談合防止法違反の罪に問われた南丹市の元上水道課長補佐の男(48)=懲戒免職=の判決公判が1日、京都地裁であった。安永武央裁判官は懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年2月)を言い渡した。

 公契約関係競売入札妨害の罪に問われた南丹市の土木建設会社の元社長の男(57)についても同日、判決で懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年2月)とした。

 判決によると、元課長補佐は南丹市の元土木建築部次長の男(59)=懲戒免職=と共謀し、2019年12月25日に市が実施した船岡浄水場整備工事の一般競争入札で、同月5日ごろに直接工事費など4項目の非公表情報を事前に元社長に教え、最低制限価格と同額の2177万1千円で落札させた。

 判決理由で安永裁判官は、元課長補佐について「工事の情報を教えるよう求めてきた元上司との人間関係などを優先させた動機は身勝手で独善的」と指摘。幼なじみの元次長に工事情報を求めたとされる元社長には、「売り上げを伸ばすために同種犯行を繰り返し、厳しい非難が妥当」と述べ、いずれも競争入札の公正さを大きく損なったと断じた。

 官製談合防止法違反の罪に問われている元次長の審理は継続する。