鴨川に転落した人を救助したとして、京都市から表彰を受ける市職員の足立さん(中央)と鍋島さん(右)=2日、中京区・市役所

鴨川に転落した人を救助したとして、京都市から表彰を受ける市職員の足立さん(中央)と鍋島さん(右)=2日、中京区・市役所

 新型コロナウイルスの感染対策で野外での集団飲酒を控えるよう呼び掛けている途中に水難事故に遭遇し、川に転落した男性を救助したとして、京都市防災危機管理室課長の足立貴志さん(44)と同室主任の鍋島裕隆さん(40)が2日、市から善行表彰を受けた。

 2人は5月2日午後6時すぎ、中京区の二条大橋上流の鴨川河川敷で飲酒している人らへの声かけを行う見回り活動を行っていたところ、通行人から「人が落ちている」と呼び止められた。対岸を見ると、車いすの男性が転落し、川に半身が漬かっていた。飛び石を渡って駆け付け、居合わせた他の市民と一緒に男性を救助し、119番した。男性が低体温症にならないようスーツの上着をかけ、声を掛け続けたという。

 この日、市役所(中京区)で門川大作市長から表彰を受けた。2人とも消防隊員として採用され、今は事務職として勤務している。久しぶりの「現場」だったが、足立さんは「体が勝手に動いた。表彰を糧に職務に邁進したい」、鍋島さんは「後で男性が無事だったと聞いた。それが何より」と話した。