救出されたアユモドキと、消波ブロックの下を捜索するメンバーら(亀岡市)

救出されたアユモドキと、消波ブロックの下を捜索するメンバーら(亀岡市)

 京都府亀岡市の保津地域アユモドキ保全協議会が、国天然記念物のアユモドキを水量が減った川から救出する作業に取り組んだ。メンバーらは石の下などに潜り込んだアユモドキを探し出し、次々と網ですくい上げていた。

 農業用ダムが立ち上がり、ダム下流の水量が減るこの時期に実施している。2日に同市内で行われた今年の救出作戦には協議会メンバーをはじめ、国土交通省職員やサンガスタジアム京セラの運営スタッフら約40人が参加した。

 川の水がせき止められて現れた川底の消波ブロックや護岸の隙間などに、参加者らが網や手を突っ込んで捜索を開始。ナマズやヒガイなども混じる中、53匹のアユモドキを救い出した。

 救出後は長年アユモドキを調査している京都大の岩田明久名誉教授が性別や体長などを1匹ずつチェック。ここ数年で最も大きいという体長15センチの個体や、腹が膨れ体のしま模様が薄くなった産卵間近の個体も確認し、その後、上流に放流した。